メソッド屋のブログ

米マイクロソフト Software Development Engineer 牛尾の日記です。ソフトウェア開発の上手なやり方を追求するのがライフワーク。本ブログは、個人の意見であり、所属会社とは関係がありません。

英文は理解できるけど、音を聞くとわからない状態

さて、毎日2時間以上、おそらく最近平均で1日3〜4時間英語をやっています。

Agile2011のサブミッションもレビュワーからもええ感じでコメントがきているので、もしかすると、もしかするかもしれません。


万が一そうでなかったとしても(笑)ソルトレークにいって、現地の人と話してカンファレンスを英語で聞くのですから、もう時間もありません。ビジネス上もこの職業の場合、英語が必須ですので、もう必死です。


 さて、そんな感じで、仕事以外は暇があったら常に英語ををやっているような状態で、精神的にも疲れてきました。明らかにやり過ぎです。やり過ぎている理由を考えると、進歩が見られないから焦りがあるのかもしれないということがわかってきました。休日でなければ1日4時間はやり過ぎです。やっている内容は、主に2時間映画の音声を聞く事、昔やりこんだ英語CDのシャドーイング、リダクションの学習とリスにニングです。


 自分の自由時間がなんにもなくなります。おそらく効率が悪い事態が発生しているのでしょう。辛かったら後がつづきませんし、他の事ができません。


 成果が出てないか?というとそうでもなくて、音は相当聞き取れているようになっていますし、映画とか見ても「音」は聞き取れている感が相当あります。レベルはアップしているけど聞いていても「意味」がわからんのです。ある意味まだこれは作戦通りなのですが。

 
 そんなある日、アリーマクビールという英語のドラマを気まぐれて英語スクリプトをONにして、見てみました。すると自分は「発音」はほぼ完璧に聞き取れているけど、「意味」がわからない。でも「英語字幕」を見るとほぼ瞬時に「意味」がわかる。ということを発見しました。そうです、スクリプトを見ていると9割程度意味が分かります。つまり、私のケースの場合、文法や単語力ではなく、音を聞いて瞬時に意味を理解する能力に欠ける


 ということです。つまりどういうことか?ということ「音」は聞き取れているし、文章で見ると「意味」も理解できているけど、「音」と「意味」の間にあるところができていないということです。これは、俗にいう「リテンション」という記憶能力でしょう。


 どんな感じかと言うと、短い文だと聞き取れるけど、長い文を聞くとついていけないという感じのものです。ネイティブは、長い文を聞いても理解できますよね。この能力に関係している短期記憶能力が前にも書いたリテンションという能力です。


 リテンションを鍛えるにはいくつかの方法があります。

  1. ディクテーション (英語の音声を1文単位で書き取る訓練。あくまで1文単位で聞き取る。)
  2. リプロダクション (英語の音声を1分単位で、言われたまま繰り返す訓練)
  3. シャドーイング  (英語の音声を追ってまねして発音する練習)
  4. 文を意味毎に暗記する方法 (英語の文を意味単位で区切って暗記して行く方法)


 なんかがWebで調べるとあるようです。英語は絶対勉強するなは1, 3 の方法を勧めていましたが、2, 4の方法も効果がありそうです。このリテンションの能力が高まると、英語を聞いてダイレクトに意味が分かるようになる能力がつきそうですので、コレをしばらくがんばってみたいと思います。発音がだいたいできて、音がだいたい聞けるようになっていると思われるので、次のステップは


  1. 英語の文章の音声(2〜3分程度)を1文づつディクテーションする、1文単位でかけるまでがんばる。
  2. 書き取った文字のスペル/発音記号の確認をする。発音記号はスペルから自動変換してくれるサイトもある。
  3. スクリプトと見比べて間違いを修正する
  4. 意味の分からん部分は、英語で書かれた文法書、イディオム集、英英辞書を辞書のようにつかって、理解する #文法書はもしかすると、辞書のように使う方がいいのではと最近思っています。つまり文章の中ででききて、わからなかったら引くという感じ。頭から勉強するのではなく。
  5. 意味を考えずに大きな声でシャドーイングする、この時は考えない事。
  6. シャドーイングは正しい発音でできているか、録音してチェックしながらやってみる。
  7. ダイレクトに意味が分かるようになり、発音がリアルな感じになったら、終了


とはいえ、6まではできるけど7は時間がかかるので、毎日前日やったスクリプトも発音するのがいいでしょうね。

あとできれば、文暗記の方法と、リプロダクションも試してみたいと思います。

ちなみに、こういう分析をするのに役にたったものです。


英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ

この書籍のステップ2と呼ばれる部分は、ディクテーションとシャドーイングでリテンションを高める訓練の事だと思います。


英語学習者が必ず通る道です、リピーティング訓練 おうむ返しであなたも英語達人 [英語] All About
リテンションについて、詳しく書かれています。


英語の勉強の仕方 自信あります組 リテンション
リテンションの作文による強化の方法が書いてあります。


1月〜2月は発音/聞き取り力の強化で、そこそこの成果を上げたので3〜4月はリテンション力の強化を徹底的にやってみたいです。私のイメージでは、これができると相当英語力がパワーアップする気がします。



がんばるぞ〜!