メソッド屋のブログ

米マイクロソフト Software Development Engineer 牛尾の日記です。ソフトウェア開発の上手なやり方を追求するのがライフワーク。本ブログは、個人の意見であり、所属会社とは関係がありません。

Soft Measures in Scrum Implementation 適当翻訳

Scrum Allicanceから来たメールに載っていた「Soft Measures in Scrum Implementation」という記事が気になったので部分的に適当翻訳してみます。英語に強い人は本文よんでくださいね Soft Measures in Scrum Implementation - Scrum Alliance最近アジャイルの導入評価に興味があるのでとても面白かったです。


記事の要約の適当翻訳


靴職人(仮にてつ。とする)が腹が減ったから、ダンキンドーナツで見たうまそうなドーナツが欲しくなった。家に帰って妻(仮にゆこ。とする)に言った


てつ。:晩ご飯はドーナツにするってのはどうや?
ゆこ。:いいねぇ。でも材料足りへんで?
てつ。:心配ないさぁ〜。ここに2ペンスあるから買ってきたら?

しばらくしてゆこ。が帰ってきた

ゆこ。:小麦粉買ってきたで。
てつ。:はらへった。はよつくってぇや〜。
ゆこ。:でもね、砂糖をかえなかってん。まぁ、なんとかなるやろ。あと、オイルも買えなかったけど、コレステロールが減るしええんちゃうか?タマゴも無いねん。高かったから。


ゆこ。は、小麦粉と水をまぜて、いくつかのドーナツをつくってみた。5分後にてつ。が呼ばれて食卓にいくと、ドーナツっぽい謎の食べ物がそこにならべてあった。そして、それをたべててつ。が一言。


てつ。:ドーナツ、、、まずっ。こんなもんを喜ぶやつの気が知れんわ!


みんなは、「フィーリングは、事実である」というスローガンをしっているけど、本当に少しだけの人しか、フィーリングに注意をはらって、事実を学ぼうとしない。



一方我々スクラムコーチは、他社のフィーリングを感じ取る能力を高める必要がある。そして、組織のムードを理解する必要がある。フィーリングを感じて、そこから学ぶ事で、スクラム導入の本当の進捗とヘルシーさを知る事ができる


わしは沢山の会社で働いて、沢山のチームや人と働いてきた。それらの経験は、感情的な指標がスクラムが上手く導入されたかどうかを教えてくれたので、そういう情報をみんなと共有したいのですわ。

  1. 第一スプリントの終わりで、チームメンバーが、自分たちがタスクに以前よりもっと集中している感覚をもっていること
  2. 4〜5スプリント後、チームメンバーは、自分たちの時間の使い方が劇的に改善されていることが現れ始める。チームメンバーは、ミーティングが長過ぎると文句を言い始める。ミーティングに時間どおりにやってくるし、議題の漏れがないよう、アジェンダをほしがる。そして、ミーティングの予定終了時間がきたらきっちり終わる。
  3. チームは、そのチームにプライドを持つ。チームメンバーは、「俺たちはベストチームだぜ」「もっとも統制されていて」「もっとも生産的で」「もっとも集中していて」「もっとも他のチームを助けているんだ!」ということをいう
  4. テスターはチームに受け入れられている感覚を持っている。チームの一部と感じている。そしてチームのスピリットを感じている。
  5. チームとPOに話を聞くと、(チームとPOが)お互いをとても近い存在と感じている。そして、過去の対立はどっかにいって、本当の協調作業の空間ができていると感じている
  6. スクラムマスターは、チームが何かをやり遂げていることに誇りを持っている。スクラムマスターはチームに感謝されているスクラムマスターは、チームが良いムードで、この方向性で仕事をしていいんじないの?と思える事に責任を持っている。また、チームがチームの成功を妨げるものを取り除くことを助ける勇気を持っている
  7. チーム、スクラムマスター、POは、「意識すること」の改善を報告してくる。彼らの能力の意識、責任感の意識、そして強み、弱みを意識することを


そして、コーチのあなたは、コーチしているチームに対して愛を感じている。みんなのフィーリングに耳を傾けて、その問いに答えてみよう。彼らはドーナツにお金を払う価値を感じているかな?


ブログ主の感想とコメント(翻訳じゃないです)


 というわけで、スクラムの導入が上手く行ってるかをはかるために、フィーリングに注目するという考えがとても面白いなぁと思いました。この記事を読んで、自分が思う理想のチームってどんなんやろと思うと、皆がお互いの事を尊重しあって感謝しあっているようなチームかなぁと思いました。ワインバークさんが言っていました。人を指差すとき、残りの三本はどちらを向いているか考えてみよう。そして、チームの構成員がみんな自分がいる価値があると思えるようなチーム。昔の日本みたいに、三河屋さん、毎日ありがとうね〜」「本当にいつもご贔屓にしていただいてありがとうございます」それが、チームPOスクラムマスタ、そして、それ以外の、「鶏」と呼ばれる人に対してもそれは同じ。みんな会社を良くして行こうとがんばっている仲間やから。「ものつくってくれてありがとー」「チームまもってくれてありがとー」「チームが仕事に集中できるようにしてくれてありがとう!」「会社のめんどくさいことをやってくれてありがとう」、、、、