メソッド屋のブログ

米マイクロソフト Software Development Engineer 牛尾の日記です。ソフトウェア開発の上手なやり方を追求するのがライフワーク。本ブログは、個人の意見であり、所属会社とは関係がありません。

何かを始める時に20時間がんばってみる

凄く面白いプレゼンテーションの事を知ったのでカンタンにシェアして、自分のコメントを忘れないように書いておきたい。

この動画でも、紹介されているが、何かをマスターする為に10,000時間ルールというのがある。何かのエキスパートになるためには、10,000時間が必要だとのことだ。ビートルズがデビューするのに要した時間とかもそんな位だったとか(適当w)


さて、この10,000時間はむっちゃ長い。フルタイムの仕事で5年位。まぁエキスパートになる為にはコレ位かかるよねという感じだ。このプレゼンでは、エキスパートではなく、何かを始めるには20時間あれば良いという話をしている。自分が特に印象的だったのは次の場面


パフォーマンスにかかる時間



上達度と時間



これを見たらわかるように、20:80の法則と同じように、確かにそうだ。何かの1つのパフォーマンスをするためには、最初はすっごく時間がかかる。やっていると、だんだん少ない時間でできるようになる。この人は、重要な事は、それはあなたの才能(知性)の問題ではなく、感情の問題だといっている。つまり、最初の20時間は、むっちゃ1つの事に時間がかかるのが当然ということだ。私も良く経験があるが、新しい技術に接するときに「あ〜わしはやっぱ全く才能ないよなぁ、、、」といつも思っていた。でもそれは当たり前で、それを20時間位しないとある程度のスピードでパフォーマンスできないのだ。歌の練習だと最初の1曲にはむっちゃ時間がかかるということだろう。つまり20時間やってないのに、出来ないとかなんとか判断するのは、そもそももったいない話なのだ。


 つまり、この人がこの考えに至ったのは子供が生まれて時間が全くなくなったことがきっかけだが、自分には「20時間諦めなければ、そこそこ出来るようになる。だけど、最初は誰でもむっちゃ時間がかかるのが当然」ということが響いた。自分は本当に才能あるものは、最初からすっと出来てしまうと思っていたけど、多分そうではないのだ。逆にすっと出来たと思っていた事もよく考えたら子供の頃からやっていた事だったりする。

 
 私はコンサルタントだから新しい事を学ぶ場面は多いし、好きだ。一方自分がガチのプログラマと比べるとどうしても偽物感が拭えなかった。最近は、倉貫さんが「同じ事を続けているから、その道で他の人に負けないエキスパートになれる」と言ってくれたことで、自分も「技術コンサルタント道」を極めようと思っている。特に開発をうまくやる為のコンサルタントを極めていこうと思う。これは、先の10,000時間ルールの方に該当する。自分の差別化要素で、ライフラークな事。これの軸はぶれない方がいい。


 一方、そのために必要な学びもこの20時間ルールを使って、エキスパートじゃないけど、そこそこ使えるレベルという所程度にまでは技術を上げていくような事をしていけばいいのではと思っている。上手く行くかは今後のお楽しみかなぁ。


自分が才能が無いからあかんよな。と諦めていたけど本当はやりたい事に上手く使ってみよう。才能が以外とある分野もあるといいなぁ。20時間後にわかるかな。